2011年2月14日月曜日

知識賢治氏の言葉~カネボウを復活させた男

今日はグロービスにて、元カネボウの社長、現テイクアンドギヴ・ニーズ知識賢治氏のセミナーでした。題して「企業変革におけるリーダーシップ~企業再生の現場から学んだ~」

たくさんのよい話があった中で、私がまとめるのは僭越なんですが、心に残ったことをいくつか。
変革の中で大事なのは次のようなこと。なお、文中には岸自身の私見も入っており、すべてが知識氏の言葉でないことをご了承ください。
  1. 期限を決めたファクトベースの議論
    ファクトベースで理解を促すことが大事である。
    なんとなく議論を進めて、誰かの思い込みに引っ張られて無意味な議論をすることは企業には多い。しかし、ファクトをしっかりとだし、それに基づいて議論をしていかないとなんの意味もない。
  2. スピードの向上
    業績が悪い会社のスピードは遅い印象がある。カネボウはスピード感はなかった。なのでスピードを求めた。 スピードは大事だ。非常時だけではない。平時でもスピード。エクセレントな会社の条件はスピード。
    よくわかる。弊社クラスでもそうだけど、何か意見を求めてもできない理由から説明が始まり、そして何も動かない。スピードが速いどころか、動かない。
    特に、変革の時はスピードが重要だということだった。
    3か月で過去の生み出しをやって、そしてキックオフ。
    変革の時、必ず抵抗勢力との戦いがある。抵抗勢力がマジョリティーにならないうちにう動き、スタートをしなければもう遅い。
    全体のプランが60%の完成度でも進まなければならない。組織は慣性が働くから戻ろう戻ろうとする。だから素早く走り抜ける。
    走りながら考える。小さな成功事例を意図的に作り上げる。アーリーサクセス。
    特にターンアラウンドは過去の膿を一気にだし、一気に走り出す。ターンアラウンドは短期間。
知識氏の言葉は力強く、それでいて優しかった。
そんな知識氏も、家に帰ったら毎日悩むらしい。自分とは違う高次元の悩みなのかもしれないし、意外と同じような悩みなのかもしれないしと考えると、人間は結局覚悟の問題なのだと思う。
やるかやらないか。

知識さん、ありがとうございました。

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