2011年1月30日日曜日

判断に悩む子供の成長~あっくんの話

娘の学芸会がありました。
僕が楽しみにしていたのは娘の成長というよりも、娘の同級生のあっくんの動向。
去年、年少の学芸会を見に行ったとき、娘の同級生であるあっくんの行動は破天荒この上ないわけです。学芸会はみんなで踊りを踊って、踊った後に一人ひとり名前を呼ばれ「はい!」と大きな返事をするという他愛のないもの。

去年の学芸会
で異彩を放っていたのがあっくんでした。
踊りの最中の愛嬌(世間的にはふざけてる)、返事のかわいらしさ(世間的にはふざけてる)、どれをとってもそりゃーすばらしい破天荒ぶりなのです。
あっくんの両親は公務員。いわば、まったくもってあっくんと逆の性格であろうと想像できます。
そんな両親から、僕が注目するあっくんは生まれ、そして教育されているのです。
(ちなみに今は去年の話よ。)
学芸会終了後、あっくんは公務員のお父さんから怒られていました。
「おまえはどうしてまじめにみんなと一緒にできないだ!」と。
あっくんは泣いていたわけです。僕はそれをみて心の中で、
「がきなんてそのくらいのほうがいいんじゃないか。将来頼もしいじゃないか」と思っていたわけです。

で、やっと今年の話。
僕は娘そっちのけであっくんをマークしました。
娘はとっても優等生で上手に踊ります。逆にそれが僕にとってはつまらんのです。ふつうすぎる。
いよいよあっくんの出番。
今年も頼むぜ! あっくん!!!
ところが、、、、、はじまってみると普通なんです。普通に踊っている。同化しちゃってます。
踊りが終わった後の返事もふつー。
おいおい! あっくん!! 話が違うじゃないか!!!

とおもったわけですが、あっくんのお父さんを見てみると、うれしそうに微笑みながら、「うんうん」と頷いているわけです。
お父さん、そんなんでいいんですか! あっくんまるっきり普通じゃないですか!!!
と僕は地団駄踏みました。

考えると、自分の子供は普通がいいんでしょうね。
一年間教育して、普通にしてきたんだなと感心すると同時に、これでいいのか教育??と悩んだわけです。
普通の人間がどんどん作られていく日本の教育。う~ん。。

日本人は平均的な能力は高いけど、ぶっ飛んでいる人が少ないと聞きます。ゼロではないでしょうが。あっくんはたぶん、あのままいけばぶっ飛んでいる人になれたんじゃないかなと思います。
文面だけ見ればぶざけているだけのガキと思うかもしれませんが、底知れぬ愛嬌みたいなものを感じていたわけですよ、彼の行動には。

出る杭は打つ教育なのかな、日本は、と感じた娘の学芸会でした。

ちなみに、うちの息子はいい感じにぶっ飛んできてます。楽しみ。迎合するなよ、龍君。

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